東北、宮城県石巻市牡鹿半島のお母さんたちがつくるアクセサリー “OCICA – Deer Horn Dream Catcher”がニューヨークのお母さんたちお子さんたちと出会いました。
Photo by Junichi Takahashi
5月4日に、ACE Music Studioが主催する「子どもの日を祝おう」イベントにて、OCICAの紹介と、糸巻き作業の体験ワークショップを行いました。ワークショップを提案してくださった、音楽スタジオの運営者吉岡ちょこさんは、同じく宮城県の出身。NYから遠く離れた彼女のご実家も震災によって大きな被害を受けました。(こちらに吉岡さんご自身のOCICA紹介コメントがあります。)
イベントでは、まずはじめにスライドショーでOCICAプロジェクトの概観、作っている牧浜のお母さんたちの様子や、震災後の現地の様子をご紹介しました。
その後、お母さんとお子さんが協力してOCICAの糸巻き作業に挑戦!切り込みが入った鹿角に漁網を巻いていく仕上げ作業はとても細かいので、なかなか苦戦されていました(かけ違えるとやり直しだったり…)。それでもみんなで力を合わせながらそれぞれのOCICAが完成しました。
僕はこの女の子とペアになりました。子どもってほんと元気ですね… サポートしつつも、彼女自身の手で完成させられるように見守ります。
僕も時間を忘れて一緒に楽しませてもらい、楽しいイベントは幕を閉じました。
楽しいと同時に、少し感慨深い経験となりました。吉岡さんと出会って最初にOCICAのお話をした時、彼女は僕にプロジェクトへの深い共感と伝えると共に、NYにおいて外国人女性が仕事を見つけることがいかに難しいかと語ってくれました。社会の中で役割や繋がりを失うことの辛さ、またそうした中でも自分たちの出来ることをやっていく女性の強さ、エネルギー…海を越えて、石巻とNYのお母さんたちに共通するものが見えました。
OCICAのプロジェクトサイトや写真、動画、取材記事などを見て、「私自身が宮城のお母さんたちに勇気づけられた」と言ってくれました。こうした機会をいただくにつけいつも思うのは、OCICAが、それを手にとってくれた人たちにとっての希望や幸せのきっかけとなってくれれば良いなぁということです。
折しもこのブログを書いている今日は日曜日、母の日です。神戸の実家のおかん、石巻・牡鹿にたくさんいる第二のかあちゃんたち、このイベントで出会ったNYのお母さんたち、そして世界各地のお母さんたち…想いを馳せながら書いています。いつもありがとうございます。どうか今日が素敵な一日でありましたように。
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